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コン氏・タオ氏の礼拝式-ベトナム人の精神的な文化の美しさ

更新日: 20/04/2022

民俗信仰によれば、年が旧正月から始まるのに対して、タオ氏の礼拝式で終わるのです。 長い間、タオ氏を天国に送ることは、何世代にもわたるベトナム人の伝統的な文化の美しさとなっています。それで、コン氏・タオ氏の礼拝式はどこから来たのですか?どういう意味があるんですか?次の記事でプロパティプラスと一緒に調べてみましょう。

1.コン氏・タオ氏のテトの伝説

旧正月を正式に迎える前に、全国の各家族はコン氏・タオ氏のテトの準備で忙しいです。これは何世代にもわたってベトナム人の伝統的な習慣です。

ベトナムの信念では、コン氏・タオ氏は、中国の3つの神、Tho Cong、Tho Dia、Tho Kyから由来しました。しかし、民間伝承のために、ベトナム人は土の神、家の神、そして台所の神である2人の男性と1人の女性の伝説に変えました。

 

ベトナムの伝説によると、昔々、ティ・ニー(Thi Nhi)とトロン・カオ(Trong Cao)という貧しい夫婦がいました。彼らはとても情義で幸せに過ごしていましたが、なかなか子供がいませんでした。ある日、トロン・カオはお酒に酔って、ティ・ニーを殴り、彼女を家から追い出しました。夫がもはや愛がないと思って、あまりにも苦痛で、ティ・ニーは何も言わずに故郷を離れました。 翌朝、トロン・カオは目を覚まし、深く後悔し、妻を探すために彼方此方に行きました。 貧困と頻繁な病気のために、トロン・カオは、ティ・ニーを見つけることを望んで、浮浪の乞食になりました。

数年後、ある家で乞食しているとき、トロン・カオは再びティ・ニーに会いました。その時、彼女は新夫(ファム・ラング)と再婚しました。元夫を憐れんで、ティ・ニーはご飯とお酒を持っていって、トロン・カオに食べたり飲んだりさせました。だが、トロン・カオは酒に酔ってすぐ眠りに落ちました。ファム・ラングが家に帰ったら、トロン・カオを見つけたのを恐れて、ティ・ニーは元夫を引っ張って家の前の積みわらに隠しました。ファム・ラングは狩りからジャコウネコを持って戻ってきて、妻に市場へレモングラス、ガランガル、マムトムを買に行くように喜んで言いました。

ファム・ラングは、ジャコウネコを焼いている間、うっかり家前の積みわらに火を広げてしまいました。家に帰って燃える積みわらを見たティ・ニーは痛々しいほどファム・ラングに別れを告げ、それからトロン・カオと一緒に積みわらに飛び込んでしまいました。ファム・ラングは、妻への愛情から、あの二人と一緒に燃える積みわらに駆けました。

積みわらが燃え尽きた後で、村人たちは3人全員が死んでいるがそれでも手をつないでいるのを見ました。

その日は12月23日で、玉皇大帝は三人の感動した話を知り、同棲できるように、彼らを下界の役人にさせました。ファム・ラングはTho Cong(台所を担当)、トロン・カオはTho Dia(家事を担当)、ティ・ニーはTho Ky(買い物を担当)に任命されました。 毎年12月23日、三人の神が鯉に乗って天国に行き、玉皇大帝に彼らの仕事を報告します。

 

2.コン氏・タオ氏の礼拝風俗

 

ベトナム人は、三人の神様(台所の神)が所有者のすべての活動を支配する神だと信じています。彼らは家族の幸運、不運、そして禍福を決めたり、悪魔の侵入を防ぎながら、所有者の安全を保ったりする神でもあります。その祝福は所有者の家族の全員が道理的に正しい行動するからいただくものです。台所の神様が自分の家族に多くの幸運をくださることを願って、毎年陰暦12月23日、ベトナム人はコン氏・タオ氏を礼拝して、天国に送る儀式を行います。 

 

3.コン氏・タオ氏の完全な礼拝の準備には何が必要?

コン氏・タオ氏の供物はそれほど複雑ではありませんが、所有者の心を示すために厳粛である必要があります。 伝統によれば、コン氏・タオ氏への供物にはコン氏の帽子が3つ(2つの男性用帽子と1つの女性用帽子)あります。男性用帽子は2つの翼がある烏帽で、女性用帽子には翼がありません。 

これらの帽子は、きらびやかな円形の小さい鏡とカラフルな飾り付け用モールで飾られています。簡単にするために、時々紙のシャツ1枚と紙の靴と一緒に、コン氏の帽子1つ(2つの翼がある烏帽)をお供えします。コン氏の帽子、シャツ、靴の色は、五行(木,火,土,金,水の五つの元素)に応じて毎年変わります。(例:金行の年は黄色、木行の年は白、水行の年は青、火行の年は赤、土行の年は黒を使用します)。

これらの「お供え」は、12月23日にコン氏・タオ氏の礼拝後に古い位牌と一緒に燃やされます。その後、コン氏・タオ氏のために新しい位牌を作ります。 

また、ベトナムの民俗信仰によれば、コン氏・タオ氏の礼拝では、タオ氏の移動手段-鯉が必要不可欠そうです。 ベトナム北部地方では、生きている鯉を1〜3匹準備して、お供えしたら、鯉を川や湖に「放流」します。 その行動は、「鯉の滝登り」を暗示しています。

 

しかし、中部地方では、鞍と手綱を備えた完全な紙の馬をお供えします。南部地方では、もっと単純で、紙の帽子・シャツ・靴をお供えするだけで十分です。

それぞれの家庭の事情に応じて、上記の主な供物に加えて、鶏のおこわ、豚足の煮物、きのこやタケノコの料理などの肉から作られた料理、またはキンマ、ビンロウ、花、果物、あの世のお金などの供え物を用意して、コン氏・タオ氏を天国に送ります。 

 

4.2021年のコン氏・タオ氏の礼拝はいつですか?

コン氏・タオ氏テトの伝説と供物について調べたら、次に多くの人々が興味を持っているのは礼拝の日時ですね。コン氏・タオ氏の礼拝は毎年12月21日から始まり、12月23日の午前11時から午後13時頃の前に終了します。この時間は、神様が天国へ玉皇大帝に報告に行かなければならない時間だと言われますから。

2021年の陰暦12月23日は木曜日(2021年2月4日)になります。この日にはおそらくまだ多くの人々が働いているので、21日からコン氏・タオ氏を礼拝し始めたら良いと思います。そして、12月23日の正午の前に終了するのを忘れないでください。

ベトナム人は何世代にもわたって、コン氏・タオ氏の礼拝風俗を大切にして、タオ神様がいつも暖かさと幸せに満ちた「キチン」を保ってくださることを願って、常に心を込めて厳粛な礼拝を行ってきたと言えます。